
この絵って、なんかわからんけど心に残るよな…

モナリザを想起させる微笑みよね。
実際にこの絵は北のモナリザと言われているの。

で、モデルは誰なん?
あと眉毛がうっすいんが気になるな。

眉毛がないのもモナリザっぽいわね。
どちらも最初は描かれていたかも、と言われている。
この絵を見ると、不思議な感覚に包まれる。
それは気のせいではなく、フェルメールが描いた光と、少女の表情によるものです。
この記事では、フェルメールが描いた光と静けさの秘密と、
この絵を見ても「何がすごいのか分からない」けど、
フェルメールの魅力を知りたいと思う方へ必見の内容となっています。
- 『真珠の耳飾りの少女』に残された光の工夫
- フェルメールが残した謎
- 絵を見るときのポイント

▲自画像と言われているが諸説あり
💡ざっくり一言でいうと…
光で魅せる静寂の魔術師
日常の何気ない一瞬を捉え、静けさと光の立体感を表現した画家。

若干不気味な顔しとんな。

生涯で描いた作品数は36点。

少なっ。確かゴッホは900以上の絵を描いとったよな。

諸説あるんだけど、一作品にかなりの時間をかけていたり、
経済的制約もあったと言われているわ。

そんだけで生きていけたなら、さぞかし評価されたんやな。

ううん。生前はほぼ無名で、死後200年経ってから評価された。
それに子どもは11人、生活は常にギリギリ。
『真珠の耳飾りの少女』に残された光の工夫
光の巨匠とも言われるフェルメール。
この絵の中で、彼は様々な技法を見せています。

サイドライト(側光)の使用
窓光が左側から差し込み、顔や肩に柔らかい明暗を作り出しています。
この光の方向により、顔や耳飾りの立体感が自然に強調され、人物が静かに浮かび上がる効果を生みます。
微細な陰影とグラデーション
光の当たる部分と影の部分を滑らかにグラデーションで描くことで、肌や布地の質感をリアルに表現。
影には冷色(青や緑)をわずかに使うことで、光の暖かさとの対比を作り、心理的な落ち着きと深みを与えています。
背景との対比
背景を暗く単純化することで、光を浴びる少女の顔と衣服が際立ちます。
光が当たる対象と影の背景のコントラストによって、空間の奥行きと静かな雰囲気を強調しています。

ちなみに元々は緑色のカーテンが描かれていたとか、それももしかすると茶色だったとか。
で、最終的に黒色に塗りつぶして人物を際立たせたと言われているわ。

やからなんとなく緑っぽいのが透けてんのやな。
フェルメールが残した謎
「肖像画」ではない?
実はこの絵は「肖像画」ではなく、「トローニー(tronie)」=架空の肖像だと言われています。
つまり、貴族なのか一般市民なのか、寧ろ実在しているのかさえも分からないんです。

パトロンの娘さんという説が今になって有力になっているそう。

肖像画じゃないなら、なんでこの絵を描いたんやろ…?
フェルメールはその肌や服、そして耳についたパールを光でどう表現するかに全力を尽くしたのではないか。
いわばこの少女の絵はそのフェルメールの情熱が込められたものなのです。

フェルメールが描きたかったんは、
少女というより光だったんかもしれんな。
真珠の意味

タイトルにもある真珠=pearlは、当時のオランダでは純潔・富など、深い意味を持つモチーフ的存在でした。
けれどこの真珠、実際の物として考えると異様に大きすぎる。
科学調査によると、ガラス玉という一説もあります。
つまりこの真珠はリアルな装飾品ではなく、
フェルメールが理想や幻想の象徴として描いたものではないかと推定されるのです。
やはりフェルメールは少女を描きたかったというよりは、
光に取り憑かれていたからこそ、
究極的に光が美しくなる対象とその大きさを選んだのかもしれません。
眉毛の真相やいかに

さて、眉毛についてです。
最初はあったのか、それとも年月を経て剥がれてしまったのか。
この問いに関する答えは、まだ見つかっていません。
一説には眉を描かなかったことで視線や表情の印象を抑え、
光や肌の質感に意識を集中させるため、あえて省略した可能性もあるとされています。

モナリザには元々眉毛があったとされているけど、
フェルメールの意図はわかっていないのよね。
まとめ
- 光の巨匠フェルメールは、光の技術=サイドライトと陰影、コントラストをこの絵の中で巧みに表現した
- 肖像画ではなく、あくまで光を表現する対象であった可能性が大きい
ちょこっとガイド|オランダ マウリッツハイス美術館
『真珠の耳飾りの少女』が見られる場所
📍マウリッツハイス美術館(Mauritshuis)

- 所在地:オランダ・ハーグ(The Hague / Den Haag)
- 見どころ:小さな美術館ですが、オランダ黄金時代の名画がぎゅっと詰まっており、フェルメール作品は特に人気。

え〜オランダ遠いわ。

そんなあなたに。
日本でレプリカが見られるところがあるわ。
📍大塚国際美術館(Ōtsuka Museum of Art)
所在地:〒772‑0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65‑1
開館時間:9:30〜17:00(入館券販売は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)/1月に連続休館あり/8月は無休など。
入館料(参考):一般 3,300円/大学生 2,200円/小中高生 550円
HPはこちら→大塚国際美術館ー公式サイト
大塚国際美術館では、オランダを代表する画家フェルメールが描いた作品11点が一堂にご鑑賞いただけます。フェルメールの作品数は30数点とされている中、11作品を鑑賞できるのは当館ならでは!
当館に展示されている作品は、教科書に載っている作品から、日本未公開の作品まで傑作ぞろい。
静けさと神秘性をたたえた作風、緻密な技巧、散りばめられた寓意・・・等々、フェルメールが描いた作品の魅力をご堪能ください。
本記事内の作品画像はすべて Wikimedia Commons または Wikipedia より引用。Public Domain に属します。

